どうも、スタッフの中神です。3回目の投稿になります、よろしくお願いします。

国士はわかっていても打ってしまえ!てな内容で投稿したら、先日本当に打ってしまいました。して、今日は放銃についてです。

 

以前お話したように麻雀プロはハイレベルな方が多いです。皆プロテストに合格した後も日々勉強し真剣勝負の場で研鑽を積んでいるわけですから当然ですが、僕なんかより上手いプロは星の数ほどいます。彼らは本当に多種多様な情報を瞬時に精査し、その高い精度と再現性をもって素晴らしい一打を打ってきます。ではそんな麻雀上級者たちがどんな状況でも相手の手を完璧に読み、放銃を回避できるかといえばそんなことは不可能です。

 

麻雀漫画・ドラマで、跳満や倍満、下手したら役満聴牌から相手の手を1点読みし、掴んだ当たり牌を止めて立ち回るファンタジーな展開、よくみませんか?アレ自体は確かに痺れるというか、男の子なら憧憬の念を抱いてしまうのも当然です。ですがアレこそ、麻雀の「理」から外れた演出なのかもしれません。

なぜならば、本当に自分に高い手が入っていて、点数状況的にもほぼ全ツで構わない時に、他にも当たり牌候補がいくつもある中「1点読み」なんていうトッププロでも非常に難しい(というかほぼ無理)不確かなものを信じて聴牌を崩して打ちまわす行為、これが麻雀の大事極まりない要素「押し引き判断」への背信行為に他ならないからです。

 

そこを突っ張って結果的に放銃してしまったとて、状況と加点期待値に則した正しい押しの結果だったならばそれは俗にいう「仕方ない放銃」であり、全く問題ありません。

が、逆もしかり。「仕方ない放銃」もあれば、「仕方ある放銃」もあります。局、点数状況、巡目、自分の手、場況etc…あらゆる点において引くべき状況で押してしまい放銃するのは「仕方ある放銃」であり明確に「悪」です。

これら「仕方ない放銃」と「仕方ある放銃」の比が、放銃面からみた押し引きの良し悪しの指標であり、普段から意識することで麻雀の上達に繋がります。是非とも、皆様の麻雀検討ルーチンにお加え下さい。

 

※僕のように①と④でヘッド選択できる牌姿から打①で国士に放銃、これは場をよく見ていれば回避できるという点で「仕方ある放銃」です。反省。