会社を辞めて麻雀プロを志す事に決めたものの、実際どういうものか、良くわからない。そう思って検索してみたが、こういった多くのものがそうであるように、なかなかに厳しい世界らしい。本業があってプロ活動をしている人も居れば、執筆活動やメディアに出て収入を得ている人まで居る。その中で、一つの指標を見つけた。
-雀荘で働きながらプロ活動をする-
なるほど、これなら一石二鳥。合点のいく選択だ。プロのリーグ戦が行われる会場はほぼ決まっていて、その地域の中心都市。今の住まいは電車で1時間以上掛かり、ちょっと不便だ。本格的にやるならこれでいこう。そう思った僕は、従業員募集をしているお店を検索する事にした。
事前の情報として、時給はあてにならないという事は分かっていた。働きながらも、ゲームに参加する時にはゲーム代を払わなくてはならないらしい。時給1200円とあっても、1時間に1、2回。3人打ちなら3回4回と参加する事になれば、ほぼ消える。労働基準監督署が黙ってないような仕組みだが、そういう世界らしい。売れない芸人のようだ。知らんけど。
そんな事を思いながらいろいろなお店のホームページを見ていると、とある麻雀荘の募集情報に目が止まった。
-麻雀荘イレブンフレーム-
聞いたことのないお店だった。